• 東京都品川区東大井　K様邸
• 新築　木造住宅2階建て
• 2012.09～2013.02
• コンセプト

104初の新築物件です。初回お打ち合わせから、着工そして完成まで、ちょうど丸一年かけて形になりました。インテリア大好きのご夫婦のとにかく熱心な姿に、私たちも刺激を受けながら施工させていただきました。都内の駅からすぐという立地にも関わらず、とても静かで、和やかな雰囲気漂う場所。お隣がご実家ということもあってか、ご近所の方たちもあたたかく、にこやかに工事を見守ってくださっていたのが印象に残っています。上棟の日の朝、ご実家の2階にi phoneをセットして、動画で家が組みあがっていく様子を撮影してくださったK様。職人さんたちもカメラを意識してドキドキ・・・いい思い出です。ご夫婦揃って建築学科卒のセンスと根性で、家づくりの労働を率先して勤め上げてくださいました！心を込めて丁寧に一塗り一塗り。仕上げてくださった珪藻土の壁と、ワックス仕上げの床・壁、こだわり抜いたインテリアのアイテム達も。ダイニングテーブルとベンチはK様のお手製です。見どころ満載です。

外壁はジョリパッド仕上げ、窓はホワイトのペアガラスのアルミサッシです。
悩みに悩んだ外壁と窓の色の組み合わせ、引き締まったダークグレーの外壁がとても印象的。雨樋の色までこだわりました。
下屋部分のみ、ピーズサプライ初の試みとなる芝屋根を。品川区の補助金の助成も受けた仕様で施工しました。

1F部分の内装の壁はすべて珪藻土仕上げ、施主様施工です。冬の一番寒さの厳しい時期にストーブ持参でご夫婦で頑張ってくださいました。結構な面積がありましたが・・・黙々と作業する姿が目に焼き付いています。
玄関はシューズインの収納スペースも確保した、ゆったりとした広さ。
下屋の勾配天井も生かし、お気に入りのライト、趣味の自転車、ほうきも、K様らしい味わいあるインテリアですね。

今回、「新防火地域」として指定されているエリアだったため、内装もいろいろと制限がありました。
あらわしになっている梁は、構造の梁ではなく飾りの梁で、施主様がBRIWAXで塗装してくださいました。

キッチンを囲ったガラス格子の壁、ハイバックのステンレスカウンター、古レンガの脚。
かっこよく・・・そして繊細に見せるために、ひとつひとつのアイテムを厳選。
木の優しさを生かしつつ、適度なシャープさを表現しました。
個人的にはいちばん集中して図面を書いた場所なのです。
益子焼の器が並ぶ様子を思い描いて、玄関側からもパントリー内を眺められる仕掛けに。

洗面所が明るくなるように、そして周りからの視線も気にならないように、
上の方につけた窓が大正解。勾配天井なので光も広がります。
洗面台はモザイクタイルと陶器の四角いシンクで作りました。
思い出の欄間は、さりげなく再利用。

施主様ご主人様の書斎として、ロフトを作りました。 真夏はさすがに暑そうですが、適度な狭さが落ち着きます。
印象的な輸入の壁紙は、この書斎と子供部屋に。 照明やスイッチ、ドアノブなど、こだわって色々と集めてくださいました。

1Fトイレのドアは、幅も高さも小さめサイズ。
最初から細かい部分まで明確なイメージをお持ちで、いつも、集めてきてくださったアイテム達を拝見するのが楽しみでした。
トイレ横の手洗いスペースは、玄関からすぐ目に入るところ。横板張りの壁もBRIWAXで施主様が塗ってくださいました。